強く優しい皆様、こんにちは^^
心理カウンセラーのマリナです。
本日は、オンラインカウンセリング『ココロノマルシェ』へお寄せ頂いたご相談に回答しました。
ココロノマルシェとは?
ご相談を投稿すると、根本裕幸お師匠のお弟子カウンセラーが無料で回答します。
1つのご相談に複数のカウンセラーから回答がくることもあります。
みなさまもぜひご利用ください^^
▼ご相談内容▼
閲覧いただき、ありがとうございます。
私は現在20代で、給付型奨学金をいただきながら学業をしています。育った家庭環境はあまり教育熱心な場ではなく、実家にいるとトラブルの多い親族を私が支えなければならなくなりそうだったため、恋人の家で共同生活をしています。
(これについては、恋をして一緒にいたくなったから同棲し始めたわけではありません。家を出たかった私と一軒家を賃貸していて孤独に生活をしていた男性側の両方にメリットがあるという点で、2人とも得をするだろうと見込んで同棲を始めました。
ずっと添い遂げようという覚悟で彼と住み始めたわけではないため、恋愛という点でも違和感や疑問を感じつつ過ごしていますが、これは今回の相談のテーマからずれるので一旦話を戻させていただきます。)
学生でいられるうちに自分の専門性を高め、平穏に暮らしていける仕事をすることを目標に学業の課題の締め切りや生活費、納税等の調達をこなしています。
そんな現実重視の生き方をしている私ですが、時々過去のことで落ち込んだり悩んだりすることがあります。
それは祖母の新興宗教についてです。
結論から言いますと、私は祖母の言いつけを守るいい子でいたかったと思っています。
しかし、客観的に見ると若くして宗教に没頭することで失うものや、世間の価値観からずれていくことが多く、所属させられていた宗教団体を高校生の時に脱会しました。
現在宗教について縛られていることはないのですが、それにもかかわらず私の中には罪悪感と後ろめたさが残っています。
おばあちゃんの理想も夢も、一緒に追いかけてあげることはもうできない。
遺志を受け継ぐことはあきらめざるを得ない。
家族という近い距離で暮らしていたからこそ、私は、おばあちゃんが大事にしていたものを守っていきたかったです。それでも、私は地元や家族、宗教団体のコミュニティを離れても生きていけるように、より現実的で役に立つコンピュータサイエンスを専攻することを選びました。
課題が多いときもありますが、自分で選んだ進路であるため、真剣に、自分のスキルとなるように挑戦することができています。
ただ、何かを選ぶということは、何かを選ばないということでもあります。
自分があきらめてきたこと、捨ててきたもの、価値観の違いから傷つけ離れることになった人たちのことを振り返ると、私は落ち込みと後悔にとらわれてしまいます。
それでも、前に進まないといけません。私がやらなければならないことはあり、しかもできるだけ効率よくこなす必要があります。
パフォーマンスを落とさないためには、人や人生に思いをはせ気持ちを落とすような感受性をあえて鈍感にすることで物事を効率よく進めることができます。
気持ちの問題は、すぐに解決するようなものではありません。
祖母の価値観に従っていけなかったことについて、自分の中で落としどころが見つかるにはきっと時間がかかると思います。
本当は、かつて属していた、そしておかしいと思いながらも従っていた田舎特有の素朴な価値観のグループに対する気持ちが残っているのかもしれません。
もう頑張るのをやめて地元に帰りたいと泣いてしまった時もあり、ホームシックのような思いにとらわれることも一度ありました。
私は岡山の田舎で宗教や家の手伝いをしながら育ったのに対して、恋人は埼玉のお受験に熱心なご両親のもとで育ち、東京に出た後地方移住をした人です。
都会慣れした買い物好きな現代人といった感じで、コミュニティ意識みたいなものを全く持たないため、同年代ながらギャップを感じます。
日々大小のぶつかり合いと和解を繰り返しており、利口な中学生のような性質の彼氏にこれは恋愛なのか子育てなのかと疑問を抱きます。
要点をまとめます。
・宗教を押し付けてきて儀式や戒律に従わせてくるおばあちゃんに反抗をして自分の道を選んだはいいものの、祖母を裏切った罪悪感がすごい
・彼氏に拾われて地元脱出に成功したが、彼の性格が今どきの都会の男の子みたいな感じでなかなかついていけない。
・金銭管理も学校の課題も大変で物理的精神的にへとへとになるので、過去や未来に何かを思って心が揺れ動くのをどうにかして減らしたい。
もう暗くなっている暇もないので自分にできることをするしかないです。
おばあちゃんの言うことを聞けなかったのはとてもつらいのですが、祖母の生前はいい子でいられたので、悩まずにいたい、悩むにしても忙しいときに思い出すととても困るというのが悩みです。
時間の余裕がある時を見計らって心に向き合わないと後々大きくひきづられる予感がしています。罪悪感を癒し、自分を認めてあげたいです。
(山田さん)
山田さん、ご相談有難うございます。
【田舎育ち】【宗教家庭】の言葉に反応して回答させて頂きます。
何を隠そう、私も九州は西の果て長崎で仏教をガチンコでやっている家庭で育ちました。
世間とズレていておかしいと思うお気持ち、めちゃくちゃ良く分かります!
自分でもめんどくさいなーアホだなーと思いながら「これが私だもんな」と最近は上手く付き合えるようになってきたので、何かヒントになればと思いお伝えしていきたいと思います。
早速ですがご相談文のほうに
>育った家庭環境はあまり教育熱心な場ではなく、
>トラブルの多い親族
>若くして宗教に没頭することで失うものや、世間の価値観からずれていくことが多く、
>かつて属していた、そしておかしいと思いながらも従っていた田舎特有の素朴な価値観のグループ
と書かれていらっしゃって、山田さんはご実家や地元、それから過去の日々について「アレはダメなものだ!」ってすごく否定されているのかなぁと感じましたがいかがでしょうか。良い面は見ることができていますか?
幼少期の教えや育ってきた環境というのは自分の中に深く刻まれていてそれはもう自分自身の一部だと思うのですが、それらを否定的にだけ見るということは山田さんご自身を否定することにつながります。
ダメ出しばかりされたら誰だってきついですよね。
そして一番近くにいる自分が自分をいじめることほど辛いものはないんです。
もし地元や過去について否定しかしていないなと思われたら、山田さんの苦しみはその(自己)否定を和らげることで改善されていくと思います。
(ここが彼へのモヤモヤにもつながっている可能性もあり、そちらは後ほどお伝えいたしますね。)
もちろんネガティブな面があるのはとてもよく分かります。(私も九州特有の価値観やコミュニティが窮屈だったり、田舎くさい、時代遅れだー!とダサく感じるときもよくありますよ!)
しかし、物事というのは表裏一体でして山田さんがご実家や地元から得てきたものも沢山あると思うのです。
その経験があったから得られたもの、おばあちゃんやご親族から学んだことなど、はじめは難しいかもしれませんが頭をふりしぼって多少無理やりにでも書き出してみましょう。
そうして地元や過去の日々を肯定しようとしてみてくださいね。もちろんおひとりで難しい時はカウンセリングやこちらのココロノマルシェをご利用ください^^
罪悪感を愛の視点に変えてみよう
>結論から言いますと、私は祖母の言いつけを守るいい子でいたかったと思っています。
>家族という近い距離で暮らしていたからこそ、私は、おばあちゃんが大事にしていたものを守っていきたかったです。
「おばあちゃんの望む選択をしていたらものすごく喜んでくれるんじゃないか。」
「おばあちゃんが今の私を知ったらガッカリするんじゃないか。」
そんなお気持ちが伝わってきます。
山田さんはおばあちゃんのことが大好きなんですね^^
「いや別にそんな大好きとかじゃないけど…」と思われるでしょうか?
心理学では【罪悪感の量と愛の量は比例する】と言われています。
山田さんが罪悪感にまみれて苦しいのは、こんなにエネルギーを使って悩むことができるのは、おばあちゃんのことがそれだけ大好きだから。大好きなんだけど今の私は上手く愛せていないんじゃないかって、そんな自分がダメなように感じて苦しいのですね。
おばあちゃんが大事にしてきたものを私も大事にしてあげたかった。
一緒に過ごしてきたおばあちゃんのことをもっともっと大事にしたかった。
そうしておばあちゃんのことを愛したかった。
ご相談文からそんなお気持ちが伝わってきました。
先の話と重なりますが、物事をネガティブな面からだけ見ていると苦しいです。
おばあちゃんへの想いも、罪悪感にだけフォーカスしていると苦しくて頭がモヤモヤ、おっしゃる通り他のことのパフォーマンスも落ちてしまいます。
ですが、これを愛にフォーカスすると心が温かくなりエネルギーが湧いてくるんです。
また思い悩むことがあったときはぜひ「こんなに苦しいってことは私おばあちゃんのことめちゃくちゃ大好きなんだな」「おばあちゃんのこと愛したい、大事にしたいって気持ちが大きいんだな」とご自身に声をかけてあげてくださいね。
おばあちゃんへの想いを【愛】の視点から見る時間を増やしていきましょう。
ちなみに、、、
>パフォーマンスを落とさないためには、人や人生に思いをはせ気持ちを落とすような感受性をあえて鈍感にすることで物事を効率よく進めることができます。
そうですね、気持ちを落とさないようにできたらどれほど無敵か…!
私も何度も思ったことがあります。
ただ山田さんがおばあちゃんやご自身の人生に対して真剣な思いを持たれていればいるほど感受性を鈍感にさせようとしても無理が出てきてしまいます。
>時間の余裕がある時を見計らって心に向き合わないと後々大きくひきづられる予感がしています。
山田さんもお察しの通り、感情を抑圧していくと後から別の問題を引き起こすこともあるんですね。
そのため、罪悪感をなくしてしまおうとフタをするのではなく、罪悪感はあっても良いのでそのたびに「は~私って本当おばあちゃんのこと大好きすぎやなぁ」と愛の視点も一緒に引き出す習慣を作ってみるほうが解決までの道のりがシンプルかと思います。きっと今の悩んで苦しい気持ちが和らいで温かいものが感じられますよ^^
素敵な大人の女性へ
さて、もう一つお伝えしたいのは山田さんが素敵な大人の女性であるということです。
いきなりなんじゃい!と思われたかもしれませんが、
>しかし、客観的に見ると若くして宗教に没頭することで失うものや、世間の価値観からずれていくことが多く、所属させられていた宗教団体を高校生の時に脱会しました。
>それでも、私は地元や家族、宗教団体のコミュニティを離れても生きていけるように、より現実的で役に立つコンピュータサイエンスを専攻することを選びました。
これまでおばあちゃんやご実家の価値観で育ってきた山田さんが、ご自身の価値観で自立を始められました。
もちろんご相談に頂いたように罪悪感で苦しい時がありながらも、今は一歩一歩ご自身の人生を歩まれていらっしゃいますね。その第一歩を踏み出せた山田さんがとっても素晴らしんです!!!(大拍手)そのことはお分かりになられていますでしょうか?はじめの一歩がどれだけ勇気のいることか…!
私たちは、子どものころは両親や祖父母、学校の先生の言うことを聞くことが一つの愛情表現でもありましたし、生きる術でもありました。
言うことを聞いたときの親や先生は、それはまぁ喜んでニコニコ嬉しそうですよね。子ども時代の私たちは、愛し方の選択肢をあまり知らないのでそうして家族や先生を喜ばせようと頑張ってきました。
>私は岡山の田舎で宗教や家の手伝いをしながら育った
山田さんもこれまでご家族に沢山の愛を与えてこられたんですね。
そして今、大人になられた山田さんはおばあちゃんやご両親へ愛を表現するために沢山の手段をお持ちです。もう子供の愛し方をしなくても大丈夫なんですね。
でもでも、これまでずっと子供の愛し方をやってきて、そうすると喜ばれてきたという成功体験があるのでそれを卒業するのはめちゃくちゃ怖いんです。相手を傷つける気がするし、そんな自分は極悪非道な人間に感じるし。私はアラフォーですがいまだに怖いです!^^;
そんなときにおススメなのは山田さんとおばあちゃんの間に線引きをして大人同士として接しようとしてみること。
「私は私。おばあちゃんはおばあちゃん。
私は私で幸せになるし、おばあちゃんはおばあちゃんで幸せになる。
私の幸せにおばあちゃんは関係ないし、
おばあちゃんの幸せに私は関係ない。」
こんな言葉をスキあらばブツブツ唱えてみませんか。
アファメーションといってご自身に肯定的な暗示をかけていく方法です。
最後の二行はちょっと言い過ぎな印象を持たれるかもしれませんが、意外と良くて私は線引きしやすくなりました。
山田さんはおばあちゃんのこと、すごく大事にしていらっしゃいます。ちゃんと愛せていらっしゃいます。
大好きな人に忘れ去られるのってとっても寂しくて辛いことですが、山田さんはこうして今もおばあちゃんのことを思い、マルシェにご相談をしてくださっています。この「忘れずに心にいる」ということも愛し方の一つですよね^^
そして、今は罪悪感で苦しいことが少しずつ愛の視点で捉えられるようになると山田さんはより生き生きと自由に人生を楽しめるようになります。
おばあちゃんのことで苦しんでいる山田さんと、おばあちゃんへの愛を感じながら活躍される山田さん。おばあちゃんはどちらが嬉しいでしょうか^^
おばあちゃんの顔を思い浮かべながら取り組んでいきませんか。
価値観の違う彼と歩むために
>私は岡山の田舎で宗教や家の手伝いをしながら育ったのに対して、恋人は埼玉のお受験に熱心なご両親のもとで育ち、東京に出た後地方移住をした人です。
なるほど、これは確かに異世界の住人のように感じますよね…!とっても良く分かります。
できるだけ似たもの同士のほうが色々とやりやすい気はしますし違い過ぎるとビックリしますよね。
しかしパートナーはどこかしら自分と違うところが出て来るもの。こうした異世界の人と過ごすときにどのようなマインドだとストレスがないのでしょうか?
>日々大小のぶつかり合いと和解を繰り返しており、利口な中学生のような性質の彼氏にこれは恋愛なのか子育てなのかと疑問を抱きます。
「大小のぶつかりあいと和解」を詳しくお聞きしたいところですが、
>彼の性格が今どきの都会の男の子みたいな感じでなかなかついていけない。
山田さんは彼とのギャップになんだか嫌~な気持ちになられているのですね。
その嫌~なものって詳しく掘るとどんな気持ちなんでしょうか?
彼とのギャップを感じたときに山田さんはどう感じるのでしょうか?
同じ地方出身者でも、都会の人々を前にしたときに「へ~面白いわ」「素敵だなー。オシャレでカッコイイ!」「ふんっ。都会ぶりやがって」「私なんか彼に釣り合わない」「私の価値観を知られるとバカにされる」などなど人によってその反応は様々です。
ではネガティブな反応になるのはどんなときなのでしょう?
色々なパターンがありますが、その一つとして自分が自分自身にダメ出しばかりしているときにネガティブに感じるということがあります。はじめの方にお伝えした「自己否定」が強い状態ですね。
今回のご相談文からは山田さんの自己否定が強くなっているように感じたので、そこが彼へのモヤモヤにもつながっているのではないかなと印象を受けました。
「オシャレでスマートで良いとこのお坊ちゃんさ」は素敵ですけれど、山田さんがご自身の地元のことを田舎でダサい、ちょっとおかしい、といった認識だけでいると、【彼が良くて私はダメ】みたいな感じがしてくると思います。
反対に、山田さんが地元や過去の素晴らしさを実感できていると【彼も良い。私も良い。違いが面白い】みたいな反応になってくるんですね。
特に
>利口な中学生のような性質の彼氏
>今どきの都会の男の子みたいな感じ
といったように彼の子どもっぽさにモヤモヤされている場合は、ご自身の子どもっぽさを嫌ったり抑圧していてそれを彼が見せてくるもんだから嫌~な感じがするのかもしれません。
ここでいう子供っぽさはまた沢山のものを含んでいるのですが、天真爛漫さ・自由さ・無責任・気分屋・ワガママ・自己中・落ち着きがない、などなど彼のどんな要素に山田さんは反応しているのか観察してみてくださいませ。
それでは、長文お読みくださり有難うございます。同じ地方出身・宗教家庭育ちの者として何か山田さんのヒントになれば嬉しいなぁと思い書かせて頂きました。
今回の内容でご質問などございましたらこちらからお気軽にコメントくださいね。
山田さんがより生き生きと楽しく過ごせますよう願っております。
心理カウンセラーのマリナでした。
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